02.
スタッフインタビュー
| 職種 | 相談支援専門員 |
|---|---|
| 勤務地 | 相談支援センター あおぞら |
| 勤務年数 | 6年 |
| 資格 | 社会福祉士/精神保健福祉士/公認心理士 |
こちらの質問に、言葉を選びながら丁寧に回答していただいた姿が印象的でした。
「本当は人見知りなので」と繰り返されていましたが、受け答えのひとつひとつに仕事へのポジティブで真摯な姿勢が表れていました。
その頃は児童教育の仕事を目指していたのですが、アルバイトとして知的障がい者の方と作業所で一緒に働いたことがありました。その時の楽しさが原点だと思います。
作業中ということもあって、特に言葉をかわすわけではありませんでしたが、その中で言語を介さないやり取りが純粋に「楽しい」と思えたのです。子どもは関わることができる期間が限られています。
例えていうなら、子どもを看る人がバトンを渡す立場だとすれば、大人を看る人はバトンを受け取る立場です。
ひとりひとりと長く携わることのできるこの仕事の方が、自分には合っていると考えたからです。
当事者の方が必要としている福祉サービスを調整し、実際の利用につなげます。
そして実際に利用している人が、きちんとした支援を受けることができているのかということを確認します。
また利用者の方がより良い支援を受けるためにどうするべきかを、施設の方や時には行政と相談することもあります。
あとは年金申請などの書類作成をお手伝いすることもあります。
外から見た時、相談員というのはイメージし難い職種だとは思いますが、要は当事者の方と家族、施設、行政をつなぐ立場なので、調整役と言えるかもしれません。
自分から巧くコミュニケーションを取ることのできない方もいます。
そうした方の意向を汲み取って、その方がご家族に伝えようとしていることを代弁する、逆にご家族の方が望んでいることや悩んでいることを伺って、現場と相談しながらケアプランを改訂するといったこともあります。
「相談員」という名称からは「待っている仕事」というイメージを持たれるかもしれませんが、自分から動くことが多いです。ですからスケジュールも日によって異なります。
福祉施設などの現場以上に、人と接する機会は多い仕事だと思います。
ご家族や支援者といった周りは困っているけれども、本人はそれを全く感じていないというケースです。
こういったケースでは、本人が困っていないため、なかなかサービスにはつながりません。無理やり押し付けることはできませんから、時が来るのを待つということもあります。ケースによっては数年がかりになることもあります。
すぐに結果が目に見える形で現れるとは限らないので、時には待つ辛さを感じることもあります。
話を聞いてもらうためにはベースに信頼関係が必要ですし、話をするタイミングを計るのも、この仕事の難しさかもしれません。
それでもひとつ挙げるとすれば、ご家族を含めてですが、それまで話を全く聞いてもらえなかった関係が、何かのきっかけで変わり、こちらの話を聞いてもらえるようになった時には、それまでの努力が実ったような喜びがあります。
楽しむためには、相手のことを「知りたい」と思う気持ちが大事なのだと思います。
表面的な言葉だけでは、必ずご家族や利用者さんには見抜かれてしまいます。
相談員になるためは資格や実務経験が必要ですが、その前提となるのは「相手への興味を持つこと」ではないでしょうか。